人気連載 新シリーズ開始!「経済学の魅力を熱く語る」

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【連載第4回】サボる地域とサボらない地域(その1)

皆さんこんにちは。労働経済論(労働経済学)担当の髙橋主光です。前回のコラムまでは、アメリカのプロ野球リーグにおける審判の「ひいき」に関する話をしてきました。
今回から内容が変わります。続いてのテーマは「サボりの地域性」についてです。「県民性」という言葉は、皆さんも聞いたことがあるかと思います。皆さんは、自分の住んでいる都道府県の「お土地柄」に関して、「勤勉でよく働く人が多い地域であり、信頼できるキャラクターの地域であると思う」「サボりがちでよく働かない人が多いが、その分陽気で愛すべきキャラクターの地域であると思う」のどちらが近いと感じているでしょうか?(個人的には、後者の方が僕は好きです)
さて、皆さんの意見を聞いた上で(答えはどちらでも何の問題もありません)、そうした「お土地柄」の差は、本当に現実のものなのでしょうか?
そうした疑問を実際に確認した研究の一つとして、イタリアの銀行の支店ごとにおけるサボりの違いを検証した論文が存在します。イタリアは、大きく分けると「北部」「南部」という地域区分が存在します。北部にはミラノやヴェローナ(『ロミオとジュリエット』の舞台です)などの街が、南部にはピザで有名なナポリなどの街があります。
イタリアの南北で本当に「サボり癖」に違いがあるのか、どうやって「サボり癖」の違いを見つけ出してゆくのか、サボり癖の原因は何なのか、などについて、次回以降お話しします。

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Ichino, Andrea and Giovanni Maggi (2000) “Work Environment and Individual Background: Explaining Regional Shirking Differentials in a large Italian Firm”, Quarterly Journal of Economics, Vol.115, Issue 3, pp.1057-1090.
2016-10-20T16:06:35+00:00 2015年 10月 15日|(連載)経済学の魅力を熱く語る|