コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第7回】

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コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第7回】

第七回「サボる地域とサボらない地域(その4)」

皆さんこんにちは。労働経済論(労働経済学)担当の髙橋主光です。少し遅いですが、皆さん明けましておめでとうございます。今年も定期的にコラムを更新してゆくので、宜しくお願い致します。

さて前回のコラムでは、イタリアの銀行における、北部の支店と南部の支店との間での「サボり癖」の違いの要因のうち、「南部・北部のいずれで生まれたかによって、気質が違う」が妥当そうだということについて話しました。

今回は、想定された四つの要因のうち二番目、「よりサボらない人ほど、北部(本店がある地域)に引っ越す(転勤する)」に関してです。よりサボらない、言い換えるとより勤勉な人程、本店やその近隣で働くことが多くなり、結果として「サボり癖」に違いが生まれる、というのがこの仮説になります。

この仮説を検証するにはどうすれば良いでしょうか?答えは、実際に転勤した人のデータだけを引っ張り出してきて、例えば「南部→北部」のような転勤をした人が、南部にずっと留まっている人よりもサボらないことを検証すれば良い、ということになります。

分析の結果はどうでしょうか。結果を簡単に言うと、今回の仮説は、「妥当かも知れないが、はっきりとそうだとも言い切れない」という中途半端な結論になっています。南部→北部という転勤をした人が勤勉なことは分かったのですが、同時に北部→南部という転勤をした人も「そこそこ勤勉」だということも分かってしまったためです。

ですので、残り二つの可能性を探る必要があります。それに関しては、また次回以降で。

2016-01-25T14:40:44+00:00 2016年 1月 25日|(連載)経済学の魅力を熱く語る|