コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第6回】

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コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第6回】

 

サボる地域とサボらない地域(その3)

 

皆さんこんにちは。労働経済論(労働経済学)担当の髙橋主光です。前回のコラムでは、イタリアの銀行で、北部の支店と南部の支店とで従業員の「サボり癖」に違いがあり、その要因は何なのかについて話しました。

今回は、前回お話しした四つの要因のうち、「①南部・北部のいずれで生まれたかによって、気質が違う」が妥当かどうかについてお話しします。

結論から言うと、南部生まれの従業員は、北部生まれの従業員よりサボりがち、という結果が出ています。

ここで、疑問点が出てきます。「(1)南部で生まれた従業員と北部で生まれた従業員との間に、教育水準などの差があり、本当の原因はそこにあるのではないか?例えば、サボりやすいのは『南部生まれ』ではなく、南部に多い○○卒業の人なのではないか」「(2)病欠=サボりとしているが、北部(または南部)の方が病気にかかりやすい、といった傾向があって、本当に病欠なのではないか?(日本でも地方によって平均寿命が異なります)」といった疑問です。

これら疑問点に関しては、それぞれ解決されています。(1)に関しては少し専門的になるので省略しますが、きちんと考慮して分析してありますし、(2)に関しては、病気で亡くなる確率が高いのはむしろ北部であるという事実が存在します。

次回以降で、他の三つの要因について考えていきます。

2015-12-21T13:20:49+00:00 2015年 12月 21日|(連載)経済学の魅力を熱く語る|