コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第5回】

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コラム「経済学の魅力を熱く語る」【連載第5回】

サボる地域とサボらない地域(その2)

皆さんこんにちは。労働経済論(労働経済学)担当の髙橋主光です。前回のコラムでは、イタリアの銀行で、北部の支店と南部の支店とで従業員の「サボり癖」に違いがあるのかを検証した論文が存在するというお話をしました。
では、そのような地域間で「サボり癖」は本当に違うのでしょうか。それを検証するために、論文の筆者らは「病欠」「従業員の不始末」に着目しました。そして、病欠・不始末共に南部の支店の方が遥かに多く観察されたのです。(もう少し説明すると、特に特定の地域で流行った病気がないにも関わらず病欠による欠勤率が大きく違う場合、欠勤率の高い方は「サボった」人が多い可能性が高いということになります)。
では、このような「サボり癖」の違いは、何によって生まれるのでしょうか。まずは、考えうる主要な要因をいくつか並べてみることにします。

①南部・北部のいずれで生まれたかによって、気質が違う。
②よりサボらない人ほど、北部に引っ越す。(論文中で扱われている企業の本店は北部にあります)
③南部の方がより気候が良く、ビーチなどの遊びたくなる場所も多いのでサボりたくなる。
④周囲の従業員の影響。周りが真面目ならサボると目立つし、周りがサボっているときに自分だけ真面目に働けば、周りから浮いてしまう。

これらの要因のうち、果たしてどれが正しいのでしょうか。その答えは、次回のコラムで。

2015-11-18T15:09:41+00:00 2015年 11月 18日|(連載)経済学の魅力を熱く語る|